すい臓がん手術後の定期検査

すい臓がんは手術ができたとしても、その後に再発するリスクの高いがんです。

術後、実に90パーセントもの患者さんが再発するといわれるほど、油断のできないがんですから、手術を受けた後は必ず病院の指示に従って、定期的にフォローアップ検診を受ける必要があります。

フォローアップ検診とは、術後の経過を観察し、再発・転移を早期発見するために行なわれる検診のことです。血液検査や画像検査などを組み合わせて行ないます。

すい臓がんのフォローアップ検診では、どのような検査をどれぐらいの頻度で受けるのかについてご紹介していきましょう。

すい臓がん手術後のフォローアップ検診で受ける検査

すい臓がんは、再発リスクの非常に高いがんの1つです。早期発見の難しいすい臓がんで、手術できること自体が幸運といえるのですが、その場合でも術後に多くの患者さんが再発・転移するため、決して油断できません。

ですから手術後は、定期的に病院を受診し、しっかりと検査を受けて経過観察する必要があります。

一般的に、すい臓がんを含む多くのがんは、「初回治療後5年以内に再発しなければ完治」として扱われますので、少なくとも手術後5年間はフォローアップ検診が必要です。

すい臓がんのフォローアップ検診で、実際に行なわれる検査としては、以下のようなものがあります。

問診

どのような検診でも、まずは医師による問診が最初に行なわれます。

たとえば肝転移による黄疸の症状がある場合、目や皮膚の色を見ただけで医師が判断できる場合もあります。

また、普段気になる症状がないか、食事はうまく取れているかなどの質問でも、異常を確認することが可能です。日ごろから自分の体調をよく観察し、適切に医師に伝えられるようにしましょう。

血液検査

すい臓がんのフォローアップ検診では、血液検査が必須です。特にもっとも再発率の高い手術後2年間は、毎月受けることもあります。

血液検査では、すい臓の機能を調べるためにホルモン値の測定が行なわれます。また「腫瘍マーカー」もがんの再発を調べるために有効ですので、毎月受けることが推奨されています。

すい臓がんの腫瘍マーカーとしては、「CA 19-9」が代表的です。この数値が、手術後どのように変化するかを調べることで、再発リスクの評価に役立てることができます。

腹部超音波(エコー)検査

すい臓がんのスクリーニング検査としてもよく行なわれている画像検査です。

お腹に医療用ゼリーを塗り、その上からプローブという超音波を発する器具をすべらせて、中の様子を確認します。

腹部臓器を全般的に観察することができますし、すい臓の場合は膵管の腫れなども確認できますので、再発の目安をつける上でも非常に重要な検査です。また放射線の被ばくがないため、何度受けても安全性に問題はありません。

医療機関や患者さんの状態などによっても異なりますが、3ヶ月ごとに受けるスケジュールが多くみられます。

腹部CT検査

腹部臓器の輪切り画像が得られる検査です。放射線の被ばくはありますが、エコー検査よりもすい臓や周りの様子をくわしく確認することができます。また肝臓など、他の臓器への転移の状況も調べることが可能です。

多くの場合、エコー検査と同じく3ヵ月ごとに受けます。

上記のほか、必要に応じてMRI検査や、肺転移を調べるための胸部CT検査、骨転移を調べるための骨シンチグラフィーなどの検査が行なわれることもあります。

すい臓がんの手術後は不安になりすぎず、1日1日を楽しく過ごそう!

すい臓がんが術後に再発・転移しても、初期症状は少ないため、多くがこういったフォローアップ検診の際に見つかることになります。

再発したすい臓がんの治療は難しく、基本的には化学療法が中心です。生存率も決して高いとはいえませんが、抗がん剤がよく効けば腫瘍が大幅に縮小して、長く生存できるケースもあります。

なるべく早く適切な治療を受けるためにも、定期的にフォローアップ検診を受けるとともに、普段から気になる症状がある場合はすみやかに受診することが大切です。

がんの手術を受けた患者さんであれば、誰もが再発の不安を感じると思います。

特にすい臓がんのように予後が悪く、再発率のきわめて高いがんの場合、手術を受けた後も油断できず、ストレスの多い毎日を送ってしまうことになるかもしれません。

しかしすい臓がんに限らず、がんの再発・転移を早期発見するための方法は、現在の医療ではまだ限られており、定期的にフォローアップ検診を受けることしか今のところはないのが現状です。

あまりあせって色々な検査受けても、逆に費用や体の負担がかかるだけで、有効な結果に結びつかないことのほうが多いと考えられています。

また多大なストレスは免疫力を低下させ、がん細胞が増えやすい体内環境を作ってしまいますから、しっかりとフォローアップ検診を受け、普段から体調管理に努めている以上は、あまり心配しすぎずに、1日1日を前向きに楽しく過ごすことが大切です。

すい臓がんは確かに、がんの中でも予後の悪さが目立ちますが、一方でサバイバーも少数ながらいることも事実です。

これから先、どんどん新しい効果的な薬も登場していくと思われますので、長くすい臓がんと共存していくことも今後できるようになる可能性があります。

希望を捨てず、必要な検査をしっかりと受けながら、毎日を楽しく過ごしていきましょう。

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ