すい臓がんのステージ別治療法

すい臓がんの治療法は、発見された時のステージによって異なります。発見が早ければ早いほど手術できる可能性が高くなりますし、逆に遅れるほど手術以外の治療法が中心となります。

症状に乏しいすい臓がんは、早期発見しにくいため、まず「手術できるかどうか」が大きな分かれ目です。

既に手術では病巣を取り切れないほど、がんが進行している場合は、放射線療法や化学療法などの治療法が検討されることになります。

すい臓がんのステージ別治療法について詳しく解説していきましょう。

すい臓がんのステージ別治療法の流れ

すい臓がんになった時、どんな治療を受けるかは、発見時のステージによって変わります。日本膵臓学会の「膵がん診療ガイドライン」に掲載されている病期別の治療法は、以下の通りです。

すい臓がんのステージ別治療法

※国立がん研究センター「がん情報サービス 膵臓がんの臨床病期と治療」参照

すべての患者さんが、このアルゴリズムに当てはまるわけではありませんが、標準的な流れは上記のようになります。まずは病期を確定し、腫瘍を切除できるか、できないかを判断することから始まります。

すい臓がんで手術の対象となるのは、基本的にV期までと、Wa期の一部です。転移のみられるWb期では、手術や放射線療法などの局所療法は難しいため、抗がん剤治療が中心となります。

すい臓がんの外科手術

すい臓がんは早期発見の難しいがんですので、手術ができる状態で見つかっただけでも幸運だといえます。

2004年〜2007年の診断症例では、すい臓がんの手術率は全体の35パーセントという数値が出ていますので、半分以上の患者さんは手術ができない状態で見つかったことになります。

すい臓がんの手術は、腫瘍ができた部位によって以下のような方法があります。

膵頭十二指腸切除術

もっとも多い「膵頭部」にできたがんでは、膵頭部と十二指腸を摘出する「膵頭十二指腸切除術」が行なわれます。

また胆管や胆のうなども切除するため、消化管の再建が必要です。さらに胃の近くにできたがんの場合は、胃の一部も一緒に切除することがあります。

膵体尾部切除術

「膵体部」や「膵尾部」にできたがんの場合は、膵頭部以外の部位をすべて切除します。この手術では、脾臓も一緒に摘出することが一般的です。胆管や胆のうは切除しないため、消化管の再建の必要はありません。

膵全摘術

がんがすい臓全体に広がっている場合は、すい臓の全摘手術が行なわれることもあります。ただしこの場合、すい臓の機能が完全に失われてしまうことになるため、手術によって完治が期待できるケースのみ適応となります。

術後は血糖をコントロールするホルモンが分泌されなくなりますので、インスリンの注射が不可欠です。

すい臓がんの化学療法

すい臓がんにおいて、非常に重要な治療の1つです。

転移しているなどして手術ができない場合はもちろん、すい臓がんでは手術ができるステージであっても、取り残したがん細胞を叩くために、術後法化学療法が行なわれることが一般的です。

現在、すい臓がんに使われている抗がん剤としては、「ゲムシタビン(商品名ジェムザール)」や「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(商品名ティーエスワン)、「エルロチニブ(商品名タルセバ)」などがあり、複数を組み合わせて使うこともあります。

すい臓がんの放射線療法

手術ができないすい臓がんに対して行なわれる治療法で、抗がん剤と併用する「化学放射線療法」もよく行なわれています。

X線やγ線などの放射線を、体外から病巣に向かって集中的に照射することで、腫瘍を縮小させたり、つらい症状を緩和させたりする効果が期待できます。

また最近では、重粒子線を利用した新しい放射線療法も始まっています。ただし手術と同様、局所療法になりますので、がんの広がり具合によっては適用されない場合もあります。

すい臓がんのその他の治療法

すい臓がんでは、上記3つが標準治療となりますが、その他にも症状に応じて行なう対症療法や緩和ケアなど、さまざまな治療法が考えられます。

たとえば、がんが十二指腸をふさいで食事ができなくなった場合は、胃と小腸を直接つなぐ「バイパス療法」を、がんで胆管がふさがって黄疸の症状が出ている時には、胆汁を排泄するためにステントという細い管を置く「ステント療法」が行なわれることがあります。

また末期の段階でつらい症状がある場合は、モルヒネなどの鎮痛剤を使う「緩和ケア」も重要な治療の一つです。

すい臓がんの治療法に不安がある場合は、セカンドオピニオンの活用も

数ある治療法のうち、どの治療法を行なうかは、医師と患者さんがよく話し合って決めることになります。

患者さん自身が前向きに治療に向き合っていくためにも、分からないことはどんどん質問して、納得した上で受けることが大切です。

もし医師の提案する治療法に不安や疑問がある場合は、ほかの病院に「セカンドオピニオン」を活用することも考えてみましょう。

特にすい臓がんのような治療の難しいがんの場合、多くの患者さんがセカンドオピニオンを求めています。

セカンドオピニオンを求めることは、患者さんの当然の権利として認められていますので、必要な検査データをもらうためにも、遠慮なく主治医に話してみましょう。

すい臓がん治療は数百万円かかることも

すい臓がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

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