すい臓がんと診断されたら

もしも、ある日突然すい臓がんと診断されたら、多くの人が嘆き悲しみ、パニックになると思います。予後の良くないがんだけに、他のどのがんよりもショックは大きいかもしれません。

しかし、これからすい臓がんと前向きに戦っていくためにも、少し気持ちが落ち着いたら色々なことを冷静に考えていく必要があります。

たとえば自分ですい臓がんに関する情報を集め、病気について正しい知識を得ることも大切です。

また病院では、治療法を検討するために精密検査が行なわれますので、何かと忙しい日々が始まります。

ここでは、すい臓がんと診断された後の流れについて解説していきましょう。

すい臓がんの診断後は、病気についての情報を集めよう!

すい臓がんと診断されたら、誰もが大きなショックを受けます。

2人に1人の日本人が、生涯のうちで一度はがんにかかるといわれる時代ではありますが、その中でもすい臓がんは特に予後が悪いため、宣告されて落ち込まない人はほとんどいないでしょう。

しかし敵に勝つには、まず敵を知ることから始めなくてはいけません。感情の波が少し落ち着いたら、患者さん自身もすい臓がんに関する情報を集め、正しい知識を身に付けることが大切です。

そのために参照したいものとしては、日本膵臓学会が編集するすい臓がんの治療ガイドライン(膵癌診療ガイドライン)や、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」などのウェブサイトをおすすめします。

これらには、科学的根拠に基づいたすい臓がんの情報がまとめられていますので、病気のことを正しく知る上で非常に役立ちます。

一方、個人のブログや、代替療法を行なうクリニックのホームページも多数ありますが、一部には偏った主張を展開しているところもありますので、参考程度にとどめておいたほうが安全かもしれません。

順序としては、「まず中立的な情報を参照する」ことから始めるようにしましょう。

これからすい臓がんの治療をしていく上で、患者さん自身に正しい情報が不足していると、後々トラブルにつながりかねません。

ですから、すい臓がんと診断されたらまずはできる範囲で正しい情報を集め、これから受ける可能性のある治療法の大まかな内容程度は知っておくようにすることをおすすめします。

すい臓がんの診断後に受ける精密検査

一方、病院でもすい臓がんと診断された患者さんに対して、さまざまな検査を行ないます。

たとえば、転移の状況を調べるためのCT検査やMRI検査などです。がんがどの程度、周りに広がっているのかを正しく把握することは、治療法を決定する上で欠かせません。

また「病期(ステージ)分類」も必要になってきます。ステージとは、がんの進行具合を示すもので、すい臓がんではT期〜Wb期までの5段階に分かれています。

すい臓がんのステージ分類
リンパ節転移がない 1群リンパ節までに転移している 2群リンパ節までに転移している 3群リンパ節までに転移している 遠くのリンパ節や臓器に転移している
がんの大きさが2センチ以内ですい臓内にとどまる T U V Wb Wb
がんの大きさが2センチを超えて、すい臓内にとどまる U V V Wb Wb
がんがすい臓の外に出ている V V Wa Wb Wb
がんが主要な血管や、隣接する臓器に広がっている Wa Wa Wb Wb Wb

※日本膵臓学会「膵癌取扱い規約」参照

がんの進行度によって治療法が異なりますので、最初にステージを明らかにしておくことは非常に大切です。そのためにCTやMRI検査のほか、必要に応じて針生検を行なうこともあります。

すい臓は体の奥深くにある臓器のため、皮膚から針を刺して組織を採取するのは難しいのですが、最近は超音波内視鏡(EUS)を利用して、比較的安全に行なえるようになっています。

次から次へと色々な検査にまわされ、疲れてしまうこともあるかと思いますが、最適な治療法を決定するためにも精密検査は必要不可欠なものです。がんばって乗り切っていきましょう。

ステージを参考に、すい臓がんの治療法を考える

精密検査が終わってステージが確定したら、いよいよ治療法の検討に入ります。

すい臓がんの治療法は、ほかの多くのがんと同様、「手術・放射線・抗がん剤」が3大治療です。基本的に手術が可能なステージはV期(およびWa期の一部)までで、Wb期になると手術以外の治療法が検討されます。

すい臓がんは症状が出にくいため、W期になってからようやく見つかる患者さんが少なくありません。ですから手術できること自体が、すい臓がんでは幸運だといえます。

ただし早期で見つかった場合でも、すい臓がんは再発リスクが高いため、他のがんのように手術だけで治療が完了することはあまりありません。

発見時のステージにかかわらず、手術の後には化学療法を行なうことが一般的です。

手術と抗がん剤治療を組み合わせることで、手術で取りきれなかった微細ながん細胞も叩くことができます。

このように、すい臓がんの診断を受けた後は、情報収集やさまざまな検査などで大変忙しい日々を送ることになります。その途中で、仕事や治療費に関する悩みや、治療に対する不安などが出てくることもあるでしょう。

そのような場合は、病院内にある「がん相談支援センター」に相談するのも1つの方法です。がん治療を行なうような大きな病院は、「がん診療連携拠点病院」と呼ばれ、がん患者さんを幅広くサポートしてくれます。

仕事やお金、治療中の子育てのこと、またセカンドオピニオンを求めるならどこがいいかなど、さまざまな相談に乗ってもらえますので、悩んだ際はぜひ利用してみてください。

すい臓がん治療は数百万円かかることも

すい臓がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

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