すい臓がん特有の痛み症状

他の多くのがんと同様、すい臓がんも初期症状は多くありません。特にすい臓は体の奥深くに位置する臓器ですので、異常が出ても症状が現れにくい傾向があります。

ただしすい臓がんが進行すると、多くの患者さんに独特の痛み症状が出ます。実際、すい臓がんの患者さんが最初に病院を受診したきっかけを調べたところ、もっとも多かったのは腹痛や背部痛だったとのことです。

すい臓がんが進行するとどのような痛みが出てくるのかについて、詳しく解説していきます。

腹痛

すい臓がんは症状の出にくい病気ですが、全体の約40パーセントの患者さんに腹痛、約15パーセントの患者さんに黄疸症状が出るというデータがあります。

また腰や背中の痛み、体重減少、食欲不振などもよく報告される自覚症状です。これらの症状は、すい臓のどの部位にがんが発生したかによっても異なってきます。

腹痛では、胃やみぞおちあたりの痛みが多くみられます。すい臓は胃の後ろに隠れるようにして存在する臓器ですので、腫瘍ができると上腹部を圧迫し、痛みが出ることがあるのです。

特に「膵頭部」にできたがんの場合、約60パーセントの患者さんに腹痛が起こるといわれています。また膵体部や膵頭部にできたがんでも、腹痛症状を訴える患者さんは少なくありません。

すい臓がんの腹痛は、刺すような鋭い痛みとは限らず、「なんとなくだるい」「なんとなく痛みがある」といった症状も多い点が特徴です。

しかし胃そのものに異常があるわけではありませんので、胃の検査受けても異常は見つかりません。

中には市販の胃薬でごまかしている間に、すい臓がんがどんどん進行してしまう患者さんもいます。

少しでも早くすい臓がんを発見するためにも、胃やみぞおちの痛みや不快な症状が続く時には、なるべく早めに受診することが大切です。

腰痛や背部痛

腹痛のほか、すい臓がんでは腰や背中の痛みも多くみられます。

特に背部痛が出やすいのは、背中のほうに位置する「膵体部」や「膵尾部」にできたがんの場合です。

これらの部位の周りには、背中につながる神経が数多く走っている上、すい臓自体がわずか厚み2センチしかない薄い臓器ですので、がんが発生すると比較的すぐに広がってしまいます。

また、すい臓がんの9割を占める「膵管がん」の場合、腫瘍が成長して膵管を圧迫することでも背中に痛みが出ることがありますし、すい臓全体の腫れによる痛みもあります。

いずれの場合も、すい臓がんの痛みは左の背中に出るケースが多いといわれます。すい臓が背中のやや左側に位置しているためです。

一般的に、すい臓がんの背部痛は頑固で強く、非常に気になるものですが、背中や腰の痛みとなると、背骨や腰椎の異常を考えて整形外科を受診する人も多いかもしれません。

そこで内臓の病気が見つからなかった場合、がんの発見がますます遅れてしまうことになりますので、整形外科でも原因の分からない背部痛が現れた際には、内科や消化器科も受診して、すみやかに検査を受けるようにしましょう。

すい臓がんでみられる、その他の症状

腹痛や背部痛のほか、すい臓がんによくみられる症状としては、黄疸症状や食欲不振、体重減少、糖尿病の症状などがあります。

黄疸症状とは、尿や皮膚、白目などが濃い黄色になる症状のことで、特に膵頭部にできたがんで多くみられます。

膵頭部には、肝臓から出ている「総胆管」が通っており、中を「胆汁」という消化液が流れているため、腫瘍で総胆管が圧迫されると胆汁の流れが悪くなり、それが黄疸につながります。

膵頭部がんの患者さんの、およそ60パーセントにみられる症状です。

また、多飲多尿や全身倦怠感などの糖尿病の症状も、すい臓がんでよく出やすい自覚症状の一つです。

特に生活習慣の変化がないにもかかわらず、突然糖尿病を発症した場合や、既に糖尿病にかかっている人が、治療中に突然血糖コントロールが悪くなったりした場合には、すい臓がんの可能性も疑って検査受けることが推奨されています。

すい臓がんを早期発見するために、定期的な健康診断を!

このように、すい臓がんでは数少ないながらも、いくつかの自覚症状が認められることがあります。ただし腹痛や背部痛などは特に、すい臓がんに特有の症状ではないため、他の病気との区別も大切になってきます。

たとえば胃腸や肝臓の病気、女性であれば婦人科系の病気の可能性も否定できませんので、あまりに痛みが続く場合はぜひあちこち検査を受けて原因を突き止めるようにしましょう。

いずれにしても、すい臓がんで症状が出たころにはすでに病状が進行していることがほとんどです。

早期発見の難しいすい臓がんではありますが、痛みや黄疸などの症状が出るまで待たず、できれば40歳以上から人間ドックで腹部エコー検査を受けるなど、定期的にすい臓をチェックすることをおすすめします。

すい臓がん治療は数百万円かかることも

すい臓がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

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