すい臓がんの予防は可能?

がんの中でも死亡率がきわめて高く、予後の悪いすい臓がん。「予防できるものなら予防したい」と多くの人が思うはずです。

残念ながら、現在のところすい臓がんを確実に予防できる方法は見つかっていませんが、リスクを減らすための方法はいくつか考えられます。たとえば禁煙や節酒、肥満の解消などです。

またすい臓がんのハイリスク群である糖尿病や慢性膵炎の患者さんは、治療で病状をコントロールしながら、定期的に検査を受ける必要があります。

その他、最近の研究で「すい臓がんの予防に効く可能性がある」とされる飲食物もいくつかありますので、ご紹介していきましょう。

すい臓がんの予防は「禁煙・節酒・減量」が基本!

すい臓がんに限らず、多くのがんは生活習慣や遺伝的な体質などが複雑に絡み合って発症します。

ですからウイルスが原因となるような一部のがんを除き、「これさえ守れば確実にがんを予防できる」という方法は残念ながらありません。

ただし遺伝的な体質と異なり、生活習慣のほうは本人の意識しだいで改善することができます。すい臓がんの場合、特に「タバコ」と「お酒」がリスクを高める生活習慣ですので、予防のためには禁煙と節酒が第一です。

また肥満もすい臓がんリスクを上げることが分かっているため、なるべく適正体重を維持することも予防につながります。

禁煙

タバコというと肺がんのイメージが強いと思いますが、実はほぼすべてのがんのリスクを上げます。

タバコに含まれる発がん性物質は血液に乗って全身に運ばれ、あちこちの細胞のDNAを傷つけて、正常な細胞分裂を邪魔してしまうからです。

すい臓がんも、ヘビースモーカーの人は非喫煙者と比べて、罹患リスクが2〜3倍になるといわれています。

とはいえ、長年吸ってきた人が自分の意思だけでタバコをやめるのはなかなか難しいものです。

最近はそうした人のために「禁煙外来」を設ける病院が増えてきましたので、ぜひ活用してみましょう。保険適用で、効果の高い薬物治療を受けることができます。

節酒

お酒もタバコと並んで、さまざまながんのリスクを上げる嗜好品です。

特にすい臓の場合、アルコールの多量摂取によって「慢性膵炎」となり、そこからすい臓がんにつながっていくケースが多いため、因果関係は強いといえます。

ただしお酒は少量ならリラックス効果があり、血行を良くする作用もありますので、タバコと違って適量を楽しむ分には大きな問題はないとされています。

ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合が目安です。さらに、できれば週2日は「休肝日」にすることをおすすめします。

減量

肥満も、すい臓がんのリスクファクターの一つです。またすい臓がんとかかわりの深い糖尿病のリスクも高めるため、体重が増えすぎてしまった人は減量に努めるようにしましょう。

特に中年以降の男性に多い「内臓脂肪」は、食事制限と運動で意外と落ちやすい脂肪ですので、無理と決めつけずにできることから実践してみてください。

すい臓の病気がある人は、すい臓がんの定期検査が必要

上記のような生活習慣のほか、すい臓がんはいくつかの持病が原因となることもありますので、罹患している人は慎重な経過観察が必要です。医師の指示にしたがい、しっかりと検査を受けるようにしましょう。

糖尿病

糖尿病はすい臓に関連する疾患ですので、すい臓がんとも深い関わりがあります。

特に血糖コントロールが急に悪くなった場合や、コントロールできているのに体重が減少してしまった場合などは、すい臓がんの可能性も疑って精密検査を受けたいところです。

また50歳を過ぎて初めて糖尿病にかかった人や、自分以外に糖尿病にかかった家族がいない人なども、念のためにすい臓がんの検査を受けることをおすすめします。

慢性膵炎

慢性膵炎の患者さんも、すい臓がんのハイリスク群です。残念ながら、一度かかると完治することはできませんが、薬物療法や食事療法などで病状をコントロールするとともに、すい臓がんの定期検査を受けることはできます。

慎重に経過を観察し、異常を早めに発見できるように努めることが大切です。

すい臓のがんの予防効果がある食べ物と飲み物とは?

その他、最近の研究で、「すい臓がんの予防に効く可能性がある」と発表されている食材についてご紹介しましょう。

コーヒー

国立がん研究センターの多目的コホート研究によると、コーヒーにすい臓がんの予防効果が認められました。

もともとコーヒーは、1980年代に「すい臓がんのリスクを上げる」という研究結果があったのですが、その後は否定されています。

逆に最近の研究では、特に男性において、コーヒーをよく飲むグループのほうがほとんど飲まないグループに比べて、すい臓がんのリスクが低くなるという結果が出ているのです。

ちなみに緑茶でも同様の調査が行なわれましたが、すい臓がんについては特に因果関係が認められませんでした。

魚の脂肪酸

国立国際医療研究センターをはじめとする研究チームの多目的コホート研究では、「魚をよく食べるグループほど、すい臓がんのリスクが低い」という結果が出ました。

研究チームは、北は岩手から南は沖縄まで全国9ヵ所の保健所で、がんにかかったことのない男女約8万人を対象に、追跡調査を実施。

その結果、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)などの脂肪酸を含む魚介類を多く摂取するグループほど、すい臓がんのリスクが低くなるという結果が出ました。

特にもっとも摂取量の多かったグループでは、もっとも少なかったグループに比べて30%近くもリスクが低かったとのことです。

魚介類に含まれる脂肪酸には、炎症を抑えたり、免疫力を高めたりする効果があるため、それがすい臓がんのリスク低下につながっている可能性が指摘されています。

まだまだ詳しい調査が必要ではありますが、魚中心の和食は他のがんや生活習慣病の予防にも効果が期待されていますので、意識して摂取してみるといいかもしれません。

すい臓がん治療は数百万円かかることも

すい臓がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

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